dd要素
dd要素は記述リスト(Description List)を表すdl要素の名前(dt要素)と値のグループの値を表します。このグループは、1つ以上の名前(dt要素)に続き1つ以上の値(dd要素)で構成されなければなりません。
dt要素とdd要素のグループは、用語とその定義、メタデータ(最終更新日時や作成者など)のトピックとその値、質問と回答など、名前と値のデータのグループを表します。
例1)
<body> <h1>店舗リスト</h1> <dl> <dt>A店</dt> <dd>○○県○○市○○町</dd> <dt>B店</dt> <dd>○○県○○市○○町</dd> <dd>※S社化粧品取扱店</dd> <dt>C店</dt> <dd>○○県○○市○○町</dd> </dl> </body>
なお、1つのdl要素で、同じ名前で複数のdt要素が存在すべきではないとされています。
例2)×
<dl> <dt>A</dt> <dd>Aの説明1</dd> <dt>A</dt> <dd>Aの説明2</dd> </dl>
例2のAの説明1、2は、いずれもAについて説明しているので正しくは以下のようになります。
例2)○
<dl> <dt>A</dt> <dd>Aの説明1</dd> <dd>Aの説明2</dd> </dl>
グループ内の名前(dt要素)と値(dd要素)のリストの順序は厳密であるべきとされ、以下の例1~例4は誤った記述になります。
例1)×
<dl> <dt>A</dt> <dd>Aの説明</dd> <dt>B</dt> <dt>C</dt> <dd>Cの説明</dd> </dl>
dl要素に、1つ以上のdt要素があり、dd要素を持たない場合は、それは名前はあるが値がないグループで構成されていると解釈されます。例1では、BはBの説明を持たないとグループだと解釈されます。
例2)×
<dl> <dt>A</dt> <dd>Aの説明</dd> <dd>Bの説明</dd> <dt>C</dt> <dd>Cの説明</dd> </dl>
dl要素に、1つ以上のdd要素があり、dt要素を持たない場合は、それは値に対する名前がないグループで構成されていると解釈されます。例2では、Bの説明に対する名前がないグループと解釈されます。
例3)×
<dl> <dd>Aの説明</dd> <dt>B</dt> <dd>Bの説明</dd> <dt>C</dt> <dd>Cの説明</dd> </dl>
dl要素の最初の要素がdd要素である場合、最初のグループには関連付けられた名前を持っていないと解釈されます。例3では、Aの説明に対する名前がないとグループと解釈されます。
例4)×
<dl> <dt>A</dt> <dd>Aの説明</dd> <dt>B</dt> <dd>Bの説明</dd> <dt>C</dt> </dl>
dl要素の最後の要素がdt要素である場合、最後のグループには関連付けられた値を持っていないと解釈されます。例4では、CはCの説明がないグループと解釈されます。
以下、仕様書に掲載のあった例です。
例1)dl要素は、辞書のように、語彙リストを定義するために使用することができます。dfn要素とdt要素で各エントリを、複数のdd要素で様々の定義をマークアップしています。
<dl> <dt><dfn>happiness</dfn></dt> <dd>/'ha p. nes/</dd> <dd><i><abbr>n.</abbr></i></dd> <dd>The state of being happy.</dd> <dd>Good fortune; success.<q>Oh <b>happiness</b>! It worked!</q></dd> <dt><dfn>rejoice</dfn></dt> <dd>/ri jois'/</dd> <dd><i><abbr>v.intr.</abbr></i> To be delighted oneself.</dd> <dd><i><abbr>v.tr.</abbr></i> To cause one to be delighted.</dd> </dl>